参考文献の引用について

研究計画書や志望動機書を作成する際に、参考文献の扱いには配慮が必要です。


大前提としてまず「自分が提出した書類は、提出先の大学教授に読まれる」ことを念頭に置いておいた方がいいと思います。

つまり、付け焼刃の知識は見抜かれますし、誤りだ(と教授が認識している)知識を書くとマイナスですし、何より知識をひけらかしたり格好をつけようとしたり知ったかぶりをしても通用しません。一発で見抜かれます。

繰り返しになりますが、その道の専門家に読まれる前提で書類を作成しなければなりません。

特に最も気を付けなければならないのは参考文献とその引用です。特に引用には気を付けなければいません。Webサイトで検索すればたやすく情報が手に入る昨今、検索した内容をそのままコピー&ペーストで貼りつけたレポートや論文を提出するケースは後を絶ちません。

学問の世界では、引用はウェルカムです。
というよりも先人の蓄積からの引用なしで学問研究は不可能だと思います。

しかし、無断盗用は最大のタブーです。
つまり「どこかから知識を拝借したら、必ず引用元を示さなければならない」ということを必ず頭に入れておいてください。それに、自分のものにしていない借り物の知識は、教授が見たらすぐバレます。

実際、こんなことがありました。ある授業である学生の発表があった際のことです。その学生の発表が終わった後、教授が言いました。

「レジュメのこの文章、引用元が記されていないけれど、明らかにあなたが書いたものではない。他の部分の文章に比べて、明らかにここの表記だけレベル・密度が違い、浮き上がって見える。これは○○先生の書かれた△△の論文から引用しているのではないか。違いますか?」

その学生の答えはイエスでした。

そんなことを言われたら何も書けないと思われるかもしれませんが、難しく考えることはありません。
本や勉強で仕入れた知識を、自分の中で咀嚼して全く別の自分の言葉で解釈しなおせば、それは引用・盗用ではありません。自分の頭で考えた解釈が入った時点で、あなたのフィルタを通ったあなたの意見です。

要は、実は元ネタがあるなら明記すればいいというだけです。コピー&ペーストで使う他人の文章は必ず引用元を明記するというだけです。先人に敬意を払って正々堂々と「これを参考にした」と明記すればよいのです。自分の意見を述べる際にその根拠は何か?について引用文献を引っ張ってくればいいので、むしろ自分の書いたことの説得力が増します。

繰り返しますが、学問の世界では引用はウェルカムです。しかし、無断盗用は最大の禁忌です。

判断に迷ったら、参考にした文献は全て明記しておいたほうがよいと思います。くれぐれも、他の本やWebサイトの文章をそのまま引っ張ってきたのに、引用したことを明記せずあたかも自分が考えたかのように書くのはやめましょう(ちなみにウィキペディアからの引用は嫌がる教授が多いので、おやめになったほうが無難です)。

付け焼刃・知ったかぶりは一瞬でメッキがはがれます。その道のスペシャリストである大学教授が見たら、貴方がどの本や論文を読んで文章を組み立てたかというのは、すべてお見通しだからです。

しかし逆に言うと提出書類は正々堂々と誤魔化さずに書くことを心がければ、まず引用に関しては問題ない筈です。