志望校の絞り込み方(2)

下記の記事で、「心理学を学びたい」という方を例に基本的な志望校の絞り込み方だというお話をしました。自分がやりたい専門を決めて、それができるのはどこの大学か?を調べるというのが個人的には王道だと思います。


⇒ 志望校の絞り込み方(1)

さて、では「いま社会人で早稲田大学で心理学を学びたい。だが、どこも自分は編入条件を満たしていない・・・」となった場合はどうするかということをご説明します。この場合、以下の二つの選択肢が考えられます。

(1)一般入試で大学受験をする(いわゆる普通の「大学受験勉強」をし、高校生や浪人生に混じって受験をする)
(2)同じようなことが勉強できて、社会人に有利な枠、またはそれに準ずる枠を設けている他の大学を探す

これは一概にどちらがいいとは言えません。しかし(1)を選択すると受験勉強のゼロからやり直すことになります。
受験勉強だけをしていればよく、むしろそれが推奨される高校生や浪人生と同じフィールドで戦うことになるので、多くの社会人にとっては負担が大きすぎるでしょう。ですので多くの人が選ぶであろう(2)について解説いたします。

「心理学を勉強できて、かつ社会人としてのバックグランドがアドバンテージになる大学はないだろうか?」という観点で他の大学のWebサイトを閲覧します。今回は例として青山学院大学のサイトを調べてみました。

右も左もわからない段階では「入学試験情報」ページで、自分が少しでも該当すると思われる入学要項を全て見てみることをお勧めします。どこにどのような情報があるかが分からないからです。

青山学院大学の「入試試験要項」ページで社会人が心理学を学べる可能性が高そうな募集要項を確認してみたところ、教育人間科学部心理学科というところが、社会人入学枠と編入枠を設けていることが分かりました。

この教育人間科学部心理学科の社会人枠の入学試験要項を見ると、「社会人入学試験制度の趣旨:教育人間科学部心理学科では、社会人に勉学の道を開くため、社会人入学試験を実施します」とあります。社会人入試枠のアドミッションポリシー(入学者受入れの方針)は以下のようでした。

心理学科は、以下のような能力・意欲等を持った入学生を求める。
1.高等学校を卒業するのに必要な単位を修得済みか、修得する見込みである者。
2.人の心や社会問題に関する学問や実践に強い関心を持ち、専門的に探究し続ける志を有している者。
3.多様化する現代社会に役立つ具体的な知恵と実践力を身につける意欲を有している者。

(引用元:http://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/request/request.html

もうちょっと社会人枠の入学試験要項を詳しく読み、出願資格を確認すると、下記の情報が掲載されています。

出願資格
次のいずれかに該当する者(文部科学省令により高等学校卒業の資格があると認定された
者を含む)
A.高等学校卒業後5年以上経過した者(2011年3月以前に高等学校を卒業した者)
B.高等学校卒業後、既に定職に就いている者
C.定時制・通信制・単位制等の高等学校卒業見込みの者で既に定職に就いている者
(引用元:http://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/request/request.html

つまり、青山学院大学で心理学を学びたい場合でかつ社会人枠で入試を受ける際は「高校を卒業して5年以上経過しているか、または定職に就いていれば出願資格を満たしている」ことになります。

ちなみに社会人枠で入ると大学1年から、編入枠で入ると大学2年からのスタートになります。編入の出願資格は下記です。

  1. 大学に2年以上在学し、当該大学において62単位以上修得した者(2年次修了見込者も含む)
  2. 短期大学卒業者または見込者もしくは3年制短期大学に2年以上在学し、当該短期大学において62単位以上修得した者(2年次修了見込者も含む)
  3. 高等専門学校卒業者または見込者
  4. 文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校の専門課程修了者または見込者
  5. その他大学が認めた者

学士編入(四年制大学を卒業している人間のみが受験でき、3年次に編入される)のルートはこの記事を書いている時点では募集がありません。
このように、早稲田大学文学学術院心理学研究室の編入条件(この記事を書いている時点では、学士編入しか、社会人が早大文学部で心理学を学ぶルートがありません)とは全く違います。

さらに言うと、早大は文学部の中に心理学研究室がありますが、青学は文学部ではなく教育人間科学部に心理学科があります。同じようなことを勉強・研究しているように見えても、大学によっていろいろな部分が全く異なることがよく分かると思います。

ある大学では受験資格がなくても、別の大学では受験資格があるのは、よくあるケースです。
諦めずに根気よく、自分がやりたいことを労力の少ない受験勉強で突破できる大学や専門を探すことが重要です。

いつもありがとうございます。