大学選びは慎重に

大学編入や大学院進学は、実は多くの人が考えているより簡単なことが多いです。


ただし・・・・それは「大学のランクにこだわらなければ」です。

現代日本は深刻な少子化で、どこの大学も学生の確保に必死です。

当然、ブランド力の低い(≒偏差値が低い)大学であればあるほど、集客力(学生を引き寄せる力)が弱いわけで、そういう大学は例外なく、学生の確保には悪戦苦闘しています。

このような大学を選べば、誰でも比較的簡単に(少なくともあなたが想像しているより、はるかに簡単です)合格することができるでしょう。

しかし、だからと言って、安易に、入りやすい(≒偏差値が低い)大学に行くことには、私は疑問を感じます。

(どうしてもその大学に行きたい理由、つまりその大学でやっている研究がやりたい!とか、その大学にいる教授に教わりたい!というような動機があれば、もちろん話は別です)

★以前、ある方からこのようなメールをいただきました。

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大学の卒論で教授が参考文献を確認されていたのですが、私達生徒がこの文献は卒論に役立ちそうだと思っていても、無名な大学教授の書かれた文献はその時点で採用不可になっていました。

どんなに良い論文であっても(自分たちがそう感じていただけで教授の目から見たら違っていたのかもしれませんが)その道の方々は私達以上に学歴にシビアな目を持っている印象を持ちました。

私の指導教授が○○大学(超有名大学)出身だったからかもしれませんが。

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私も論文を書く際、「知名度の低い大学出身の研究者の研究成果」は、全く参考にしませんでした。

中には素晴らしい論文もあったはずです。しかし、手に取ることさえしませんでした。

★私の経験上「知名度の低い大学に入ってしまうと、あらゆる意味で、社会的に評価・注目される可能性は低くなる」と思います。学生不足で困っているため、簡単に入れてしまう無名大学というのが結構多いからです。

せっかく時間とお金をかけて勉強・研究するのに、それでは悲しすぎると思いませんか?

時折、社会人向けのビジネス講座(集客やマーケティング)などでごくたまに「全く聞いたことのない大学」の大学院で勉強している人に遭遇します。

そういう人は恐らく「自分の専門知識を生かしてビジネスをしたい」ということを考えている人たちです。しかし・・・・。

ご本人にはさすがに言いませんが「その(社会的にほぼ全く知名度がない)大学院を修了しても、たとえ博士号を取ったとしても、専門家としては、権威的にも学歴的にも弱くて、“ラベル”としては、ほぼ使えないと思うけど・・・・。うーん、どうだろうか・・・」と思うことがあります。

わざわざ貴重な時間とお金をかけるのですから、卒業後のコストパフォーマンスを鑑みて、ある程度知名度の高いところ(社会的に評価されているところ)に行くことをお勧めします。

大学のランクが上がれば上がるほど、確実に、施設・設備・研究者・人脈・環境のランクも上がります。

また、見落としがちなことですが、大学のランクが上がれば、確実に、周りにいる人間、つまり一緒に勉強する学生の質も上がります(そして多くの場合、逆もしかりです)。

大学のランクにこだわることの意味は、ある意味これが一番大きいと思います。

アカデミズムの世界ほど、あらゆる意味、あらゆる方面で“大学名次第(大学の偏差値次第・社会的認知度次第)”なものは、正直言って、無いです。

★結論としては、いくら入りやすいからと言って、安易に大学を選ばないほうがよい、ということになります。

大学選びは慎重に、卒業後の事やコストパフォーマンスを考えて行うことをお勧めします。

いつもありがとうございます。