勉強と研究の違いとは

勉強と研究は全く異なる

「勉強する」「研究する」という二つの言葉があります。


普通に生活をしていると、その違いについて考える必要はまず感じません。

しかし「大学院で何かを学びたい」となった時点で、この二つの意味が全く異なるということを理解していなければなりません。

なぜかと言うと理解していないまま面接試験に臨むと「君は大学院で研究したいと言うが、勉強と研究の違いさえも分かっていないじゃないか」という突っ込みが来る可能性があるからです。

では、勉強と研究は何が違うのでしょうか。

勉強とは「すでに先人が研究して分かっていることを学んで理解し、自分のものにする」ことです。

研究とは「先人の研究の成果を学んだことを前提に、自分独自の新しい発見や解釈の切り口を見つけること」です。

簡単に言うと・・・。
「勉強する」とは既に知られていて、不特定多数の人間の間で共有されている知識を学ぶものであり
研究とは、勉強を基にして先人が誰も見つけていない新しい何かを自分が一番乗りで発見することだと思っていただければ受験生の段階では、まず問題ないかと思います。

学部に編入した場合求められるのは「勉強してその専門の知識を体得する」ことであり、大学院に進学した場合、求められるのは「何かを研究する」という姿勢です。

商品開発における既成商品のリサーチが勉強、それをもとに新商品・新製法を開発するのが研究、と言い換えると社会人の方には分かりやすいかもしれません。

研究というのは、とにかくまだ誰も知らない原理を自分たちの手で探し出すことで、それを国際的に発表するのが本当の研究者である。
早石修(京都大学名誉教授)

面接で突っ込まれやすいポイントになりうるので注意!

受験生が使う「勉強」「研究」という言葉に面接官の研究者(教授)は過敏に反応する場合が多いので(“研究者”ですから当然です)提出書類や面接時には、気を付けて使い分けたいものです。

たとえば「貴方がこの研究室を志望した動機は何ですか?」と面接で問われたら「はい、私は貴研究室で○○の勉強をしたいと考えており・・・」と言ってしまうと面接官の教授からの印象が高確率で悪くなるので気を付けましょう。

学部レベル(4年制大学を卒業した状態)は研究するための下地を作る段階なので、「勉強」と「研究」の差異がよく分からない方が多いのも仕方ないことです。

しかし大学院を志望する以上、この2つの言葉の定義の違いを自主的に調べる姿勢もチェックされていると考えましょう。

気を付けているつもりでも、提出書類や面接で「研究」というところを「勉強」と表現してしまっているケースは結構見ます。

普段使い慣れていないため指摘されるまで気づかない方も多いです。是非「勉強」と「研究」は早い段階で使い分ける癖をつけておきましょう。