志望動機書の書き方(社会人編)

社会人の志望動機書も、基本的には学生の志望動機書の書き方と考え方は変わりません。

参考: 志望動機書の書き方(学生編)

しかし学生の場合は「なぜ、この大学で学びたいか」を書けばいいところを、社会人は「なぜ、仕事をしながら(または仕事を辞めてまで)この大学で学びたいか」を書かねばなりません。それからもう一つ気を付けなければならないことは「自分のキャリア自慢」や「仕事の実績自慢」を前面に出さないことです。あくまでも面接官が知りたいのは「なぜ、この大学で学びたいか。この学生を入れる必然性はあるのか」ということであり、社会人受験生の「武勇伝」ではありません。

文章の構成も学生の志望動機書と基本は同じですが、大体以下のような構成を頭に入れておくと書きやすいと思います。

  • 起・・・「社会人の自分がその学問をやりたい理由」「その学問に興味を持つ理由」など
  • 承・・・「その学問に興味を持ったきっかけの出来事」「入学してからそれをどう勉強・研究したいのか」
  • 転・・・「その学問をやるために志望先の大学を選んだ理由」「なぜその大学でなければいけないのか」
  • 結・・・卒業後の展望。学んだことをどのような形で社会に還元するのか。学部編入なら院へ行きたいか。大学院修士課程なら博士課程へ行きたいか。それはなぜか。

気を付けなければいけないことは「まず、自分がやりたい学問ありき」で「それをやるためにこの大学が最適だと感じる理由がある」ということが違和感なく説得力を以って論理的に相手に伝わるようにすることです。

社会人の志望動機書でも一番重要なのは、「この学問を学びたい」という意欲を前面に出すことを意識して書くことです。なぜ、仕事と両立してまで・または仕事を辞めてまでその学問をやりたいのか? を説得力を以って書かなければなりません。実際、ここが弱いと面接で突っ込まれて、筆記試験の出来が良くても落ちるケースが後を絶ちません。

自分が望んでいることだけを押し通すのではなく「大学側が社会人の自分を研究室に入れることで何を望んでいるのか」という視点を持つことが肝要です。

この辺りは就職面接と同じで「先方が欲しい人物像」と「志望動機書に書いた自分の希望」がズレていればいるほど面接の段階になった時に、突破するのが難しくなります。

また見落としがちな事として、学生の場合は面接の受け答えがあまりしっかりしていなくても見逃してくれる可能性がありますが、社会人の場合は「この人は、本当にまっとうな社会人だな。この社会人ならストレス少なく指導できるだろうな」と面接官の教授が感じるようなしっかりした受け答えが求められます。

志望動機書に一本筋が通っていて、面接の受け答えと志望動機書の内容に違和感や矛盾がないことが大前提です。社会人の場合は、さらにその上社会で培ったであろうコミュニケーション力や人柄も重点的にチェックされていると思っておいた方が無難です。