「社会人大学生だが、学力不足で卒業できない」

だいぶ前ですが、社会人を辞めて大学編入をした方から以下のようなメールをいただきました。
(文面は若干変えてあります)

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わたしは、会社を辞めて大学に入り直した者です。

理系の○○学部で学んでおります。

しかし、大学の勉強に全くついていけずに留年が続いています。
全く勉強の糸口がつかめません・・・。
センター試験で8割9割取るよりもずっと難しいです。

私は文学部卒なのですが、教員からは「理系的なものの見方・思考ができていない」と言われております。

大学の教員からは早期の退学を薦められていますが、年齢的にも経歴的にも今辞めてしまうと非正規しか職がないと思われます。

卒業できるか心配です。このような場合、どうしたらいいものでしょうか・・・。

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★社会人枠というのは一般入試よりも学科の試験が容易なことが多いです。
しかし表層的な部分だけを見ていると、入学後このような事態を引き起こす場合があります。

一般的に、文転(理系の人間が文系に進路変更すること)は容易ですが、理転(文系の人間が理系に進路変更すること)は難しいです(東大の理系学部を卒業し、海外の大学に文転留学した先輩がおっしゃっていました)。

特に理系で卒業にシビアな学部の場合(例えば医学部など)数学などの下地がないまま入ると大変なことになるでしょう。

そもそもこのケースで致命的なのは「年齢的にも経歴的にも今辞めてしまうと非正規しか職がない」という理由で○○という命に関わる仕事に就こうとしているという点です。教授にもその辺を見透かされているのではないかという気がします。

合格するためにそれなりに受験勉強に時間とエネルギーを使われたはずですが、大学に入ってから「授業に付いていけない。いまさら引き返せないのに!こんなはずじゃなかった!」となってしまうのは悲劇です。

“編入で合格してしまう”前に、自分の動機の確認や入学後の情報収集をしておくことは、見落としがちですが重要なポイントです。