早大政経学部の社会人入試枠は入りやすい?

社会人が大学に入るための方法として一番労力が少ないのは、やはり「社会人入試」枠だと思います。
社会人であることを前提にペーパーテストのウェイトが低くなっていることが多いですし、大学によってはペーパーテストなしで面接と志望動機書のみで選考されることもあるからです。

こういう情報を知ると「社会人入試でかつて高校生の時にあこがれていたあの大学を目指そう」と考える方が結構いらっしゃいます。大学も、その意図でこうした入試を設けている部分があると思います。

例えば、早稲田大学の政治経済学部には、この「ペーパー試験のウェイトが明らかに一般入試よりも低い」のが一目瞭然な「社会人グローバル入学試験」というものがあります。

早稲田大学のサイトによると早大政治経済学部の「社会人グローバル入学試験」は下記のようなものです。

書類・英語能力・論文・面接の各審査を通じ、一般的な入学試験では量ることのできない、一人ひとりの資質や個性、経験、熱意などを総合的に評価する入学試験です。
これまでに、目標を達成するためにどのような努力をし、何を経験として学び、そしてその経験を今後、政治経済学部でどのように活かし将来につなげるのか、書類審査から面接審査まで一貫して問われます。
(引用:https://www.waseda.jp/fpse/pse/applicants/admissions/

ちなみにこの入試枠の出願資格は、通算して3年以上の職務経験(家事専従を含む)があり、かつ年齢が28歳以上であることです。この記事を書いている時点では、28歳以上であればOKで年齢の上限はないようです。高等学校または中等教育学校を卒業していればいいので、大学を卒業している必要もないです。

なぜこのような枠があるかというと、下記のような狙いのためです。

学生の層を多様化し、学生相互の切磋琢磨の機会を増加させるものとして、1992年度より社会人入学試験制度を実施しています。
(引用:https://www.waseda.jp/fpse/pse/applicants/admissions/)。

このように見てくると、一見「社会人に対してとても優遇措置が取られた入試」であるように思えます。ですからこの募集要項をちょっと見ただけで「自分もこの枠なら、高校時代に憧れていた早稲田に入れる気がする」と相談してこられる方が時々おられます。

★しかし、政治経済学部各種入試の過去の社会人グローバル入試の合格データ(https://www.waseda.jp/fpse/pse/applicants/data/)を調べると分かるのですが、受験者も合格者も大変少ないです。

私が見た時点では、この「社会人枠」での早大政治経済学部の合格者は過去三年間で、なんとたった一人だけです。

話が少し飛びますが、社会人経験を経て早稲田に入学したワセジョと知り合いになったことがあります。

社学の学生さんでしたが「高校を卒業してから、社会人をやっていたけどやっぱり大学に行きたくなった。それで早稲田の社会人枠で二年ほど受験した。

けれど二回とも落とされた。だから予備校に行ってゼロから勉強し、三年目に高校生や浪人生と一緒に一般入試を受けて早稲田に合格した」と言っていました。

社会人入試枠というのは受験勉強量だけなら、一般入試より労力が少なくて済みます。しかし早大の政経をはじめとする社会人入試枠は私の観察では決して「受かるのが簡単な試験」ではないですし、「社会人が楽に入れる特別枠」でもないです。

社会人入試と一般入試が明らかに違うのは「今年、うちに来てほしいと思える社会人受験生はいなかったな」と大学側が思ったら、合格者がゼロになるという点です。

社会人枠で早稲田大学を目指している方は、是非この点に注意し気を引きしめて受験勉強をしていただければと思います。

いつもありがとうございます。