慶応大学院の志願者数・合格者数・入学者数から分かること

大抵の大学院は、志願者・合格者・入学者数を公開しています。

例えば慶応義塾大学院の文学研究科の2013年~2015年の修士課程のデータは下記のようです。
(※修士課程とは4年制大学を卒業した学生が進学する過程です。修士課程を修了し、さらに研究したい学生が大学院の博士課程に進学します)

専攻 定員 平成25(2013)年度 平成26(2014)年度 平成27(2015)年度
志願者 合格者 入学者 志願者 合格者 入学者 志願者 合格者 入学者
哲学・倫理学 10 42 19 16 41 17 15 29 11 8
美学美術史学 25 26 13 12 27 13 10 18 11 10
史学 20 29 14 13  25 10  7 19 11 11
国文学 20 31 12 11 36 11 9 39 18 16
中国文学 5 6 1 1 9 3 3 15 4 4
英米文学 15 19 11 9 21 11 9 19 8 7
独文学 10 6 4 4 9 6 5 6 6 6
仏文学 10 13 6 5 17 9 9 13 3 3
図書館・情報学 20 17 10 9 21 10 10 15 10 10

(引用元:http://grad.admissions.keio.ac.jp/data.html

その他の慶応大学院の志願者数・合格者数・入学者数データも数年分こちらのURLで公開されています。

上記データを見れば分かる通り、大学院の募集人員は少数であることが多いです。
この数字を見て何を感じるかは人それぞれだと思います。しかし個人的には大学院の定員というのは、有って無いようなものであることが多いと感じます。

例えば私は東大の人文社会系大学院東アジア思想文化専門分野というところに3年在籍していました。

しかしその3年間で、私が所属していた研究室の大学院修士課程に上がってきた学生は内部進学(つまり東京大学の学部(4年制)を卒業して、東京大学大学院に進学)の3名だけで、私のように外部の大学から入ってきた学生はゼロでした。

つまり、3年間、外部から大学院の合格者が一人も出なかったのです。大学の一般入試というのは必ず合格者が出ますが、大学院入試というのは「応募者に要求レベルに満たない学生しかいなければ、平気で合格者をゼロにする」試験です。

定員以下の志願者しかいなくても全然考慮されていないのは、上記の慶応大の文学研究科修士課程の合格者の状況を見ても明らかだと思います。

ある意味、「自分の行きたい大学院の入試倍率は、調べても仕方がない」のです。

なぜなら、要求されているレベルに満たなければ倍率がどうであろうと募集人員が定員割れしていようと合格者がゼロであろうと、内部進学だろうと外部進学だろうと容赦なく落とされるのが大学院入試だからです。これは、上位の大学院であればあるほどそうだと思います(実際、早稲田の学生なのに、早稲田の大学院入試に落ちて浪人していた学生も複数知っています)。

いつもありがとうございます。