社会人受験生は睡眠時間を削って勉強すべき?

社会人の大学受験勉強と睡眠の関係



こんにちは。社会人大学院入試のシンナビ代表・小田恵美子(@mi_dorino)です。

「社会人が仕事をしながら大学・大学院のための受験勉強をする」となると、必然的に時間が足りなくなります。

このため、睡眠時間を削って勉強しようという人がしばしばいらっしゃいます。また、意図的に削る気がなくてもどうしても睡眠時間が犠牲になるという方もいます。

「四当五落」(よんとうごらく:4時間の睡眠で勉強を頑張る人は受かり、5時間寝る人は落ちる)という言葉が示す通り、昔から「受験生は、睡眠時間を削って勉強するべき」といういわば根性論のようなものが今でも根強く存在します。

しかし、自分の経験上「四当五落」「睡眠時間を削って勉強時間に充てるべき」という言葉はとても危険だと思います。
何故なら私は1日の睡眠時間を7時間以上(8時間が理想)取らないと理想的なコンディションにならなかったからです。また睡眠時間を削ると、必ずどこかでしわ寄せが来ました。

ある日、4時間睡眠で過ごしたことがあります。しかし4時間睡眠では起きるのにも一苦労です。眠くて中々布団から出られなかったり、日中(特に昼食後)に猛烈に睡魔が襲ってきて全身がだるくなるなど、百害あって一利なしでした。

ちなみに、睡眠不足の状態でランチを満腹を感じるまで食べてしまうと食後は睡魔に完全に支配されます。特に炭水化物とタンパク質を同時に取るとてきめんに眠くなります。私は例外なく睡魔に襲われ、午後の作業効率が激落ちしました。

その上、次の日は4時間睡眠の穴を埋めるように10時間以上寝てしまうなど「だったら最初から7時間、せめて6時間睡眠で過ごせばよかった」と思う事がしばしばありました。

正直に告白すると「睡眠時間を削って良かったな」と思った事は一度もありません。むしろ毎回「やっぱりやめておけばよかった」と後悔しました。

そもそも「記憶は睡眠で定着する」と言われています。きちんと寝ることは「脳に知識を入れ込む」のであれば必須です。

安易に睡眠時間を削ることは長期的も短期的にも全く得策ではありません。

ベストな睡眠時間は人によって異なる

自分が東大院の修士課程に在籍していた時、東大生に「受験時代に何時間睡眠を確保していたか」を聞いたことがあります。1日10時間以上勉強していた学生でも「6時間(又はそれ以上)寝ていた」という意見が圧倒的でした。

中には過眠症の学生で1日10時間以上睡眠を摂っているという人もいました。

少なくとも私が東大生をリサーチした限りでは「1日4時間睡眠で勉強を何年も頑張った!」という人は見当たりませんでした。

勿論、世の中には「4時間睡眠でも全然支障ない」という人もいます。俗にいうショートスリーパーです。また、何日徹夜をしても大丈夫! サイボーグなのかと言われるという方もいるでしょう。そういう方は問題ないかもしれません。

しかし残念ながら「そうでない」人が圧倒的多数です。私は確実に「そうでない」部類で、7~8時間眠らないと頭が動きません。

もし貴方が私と同じ「そうでない」人なら、無理をして睡眠を削っても日中フラフラになって勉強も仕事も確実にクオリティダウンします(試しにやってみれば、どれほどパフォーマンスが落ちるか分かります)。

4時間睡眠で起きた日はその日が終わった時に「こんなにフラフラでボロボロになるのだったら、最初からきちんと寝てすっきりした頭で勉強したほうがよっぽど生産的だったな・・・」と感じるはずです。

長期的に人生を俯瞰した時も「睡眠を削る」ことはメリットよりもデメリットのほうが多く、安易に寝る時間を減らすことには賛同できません。

何でもそうだと思いますが、「四当五落」という言葉を聞いて「日中は仕事しているから勉強の時間が少ない。やっぱり睡眠を削って勉強時間を増やすべきかなあ」と安易に結論付けるのではなく

「本当にそうなのか?」を自分の頭で考え自分の体の感覚を信じ、自分にとってベストな睡眠時間をきちんと確保すべきだと思います。受験勉強はマラソンと同じ長期戦です。短期間だけ頑張っても後々しわ寄せが出るなら、意味がありません。睡眠を削るのは最後の最後の最終手段と心得ましょう。

睡眠時間の前に削るべき無駄な時間は?

では、睡眠時間を確保するためにはどうしたらいいのでしょうか。

最も効果的なのはNot to doを増やすことです。

「今まで時間を使っていたことで、止めることを増やす」と言う意味です。これが最も効果的に時間を創り出す方法です。

ためしに1日の時間の使い方を24時間記録してみると分かりますが、人は、意外と無駄な時間や無為な時間を過ごしているものです。例えばスマホを何となくいじっているうちに30分が1時間になり・・・・というのは多くの方が経験しているはずです。

また、一日の計画やタイムスケジュール(締め切り)を設けず行動すると、ついダラダラと過ごしてしまいます。いつの間にか1日が終わっていたという経験は無いでしょうか。

自分の時間を可視化し時間の使い方を記録してみると、意外と無駄な時間があることに気づくでしょう。その多くはスマホが絡んでいるはずです。

スマホから、ソーシャルゲームのアンインストール、SNSのアプリケーションとアカウント削除をしてみてください。それだけで「何となく消えていた時間」が戻ってきます。

また勉強中はスマホをカバンの中など見えないところにしまうのが鉄則です(スマホは家に置いておき、カフェに勉強しにいくなど物理的に遠ざける策が最も効果的です)。

「何となくスマホに使っていた」時間を睡眠時間に充てれば「勉強のために睡眠を減らす」必要が無くなり、かつ集中力も向上するのが実感できるはずです。スマホの扱い方を意識してコントロールすることが、睡眠時間を創り出す鍵です。