「大学院入試は、難しくない」と言われる理由

大学院入試は、受験科目が少ない

「大学院は、大学よりも入りやすいことが多い」というのは大学の中にいる人間からすると「何を当たり前のことを」というくらい一般的な認識です。なぜなら、受験勉強の「ボリューム(受験のためにゼロから新しく勉強しなければならない量)」が全く違うからです。

しかし形式上「大学院というのは、大学の上にある学校」のため、高校生の時に大学受験をスキップしてしまった人の「大学院」という言葉への精神的障壁はかなり大きいです。

逆に言うと、ほとんどの人が「大学院に行きたいな」という初期段階で「いや、でも自分には無理だろう」と勝手に諦めます。つまり多くのライバル候補が勝手に戦線離脱してくれます。

このため、初期段階で恐怖に近い精神的抵抗に抗いおっかなびっくりで良いので、具体的な情報収集をすればそれだけで合格がかなり具体的なものになります。

実際ちょっと要領よく調べると「自分が今まで仕事で培ってきた実績やキャリアを武器にしたら、大学院に行くというのは、意外と簡単なのかもしれない」と感じるはずです。以下に、その根拠を示します。

社会人入試枠なら、受験科目がさらに減る

社会人入試枠を使うとは、一体どういう事なのでしょうか。
そもそも社会人入試とは「社会でキャリア(経験)を積んできたことを評価して、現役の大学生が受験する場合に課されるペーパー試験の科目負担を減らす」ものです。

中には、普通の学生よりも社会人学生に主眼を置いている大学院もあります。

その大学院が「一体どれくらい社会人を優遇している専門なのか」は社会人入試枠の募集人数である程度把握できます。

例えば、青山学院大学院に総合文化政策学研究科 文化創造マネジメント専攻を見てみましょう。この大学院は「文化や芸術などのクリエイティブな行為を学問的にとらえ研究する」ための現代的な大学院です。

入試・入学案内ページを見ただけで、社会人学生を優遇しているのが分かります。

カリキュラムをみても、ここは社会人学生に考慮して授業の多くを夜間に行っています。つまり、最初から学生が学問と仕事を両立することを前提にしています。

この大学院を受験する場合、一般入試だと英語・小論文(作文のようなもの)・面接試験が課されます。しかし、社会人入試枠で受験すると英語は免除されます。

英語の受験勉強が免除されると、受験勉強の負担はかなり減ります。面接と小論文(作文)の対策だけで済むからです。

「自己の能力を示す資料(職務経歴書など)」の提出ができるのも社会人に有利です。ここで自分のキャリアや仕事の実績を上手くアピールできれば、書類選考で確実に有利になるからです。

このように、思っているよりもずいぶん軽い受験勉強で、かつ社会に出てからのキャリアなどの実績が選考材料になる有名大学院というのは意外と多いものです。

ぜひ、積極的に情報収拾してみてください。「自分には無理・無関係な世界の話だ」という先入観の壁が取り払われると思います。