東工大(東京工業大学)の大学院では、理系の研究しかできない?

東工大といえば、理系国立大学のトップです。その東工大が2016年に日本の大学で初めて、学部と大学院を統合した「学院」を創設しました。東工大の学生は以下第1類~第6類のいずれかに所属します。

以下は、東工大のサイトからの転載です。

類から系、系からコースへ

自分に最適な道へ進むため、まずは”類”を選んでスタートします。学生は類から系、系からコースへと、自身の描く将来像に向かって、豊富な選択肢からより広く深く学ぶことができます。

募集人数

第一類
185名
自然科学や数学、情報を学びたい!
第二類
83名
最先端の材料技術を学びたい!
第三類
106名
人の役に立つ化学技術等を学びたい!
第四類
203名
機械を中心にシステムや経営を学びたい!
第五類
197名
電子・情報・通信・制御について学びたい!
第六類
104名
自然と調和する都市環境や建築物について学びたい!
第七類
150名
生命の仕組みと応用について学びたい!

学士課程1年目は類で学修し、学士課程2年目に系を選択します。
修士課程以降はコースを選択し、専門性を深めます。

(引用元:http://www.titech.ac.jp/education/relationship.html

これだけを見ると、いかにも理系の専門大学という雰囲気です。文系のことを学びたい人の入る余地はないようにも思えます。

しかし少しだけ詳しく東工大の大学院を調べてみると、実は人文系の人間にも門戸を開いていることが分かります。

例えば、社会・人間科学コース の修士課程が求める人物像の一部は下記です。

  • 人文学・社会科学・理工学についての広い知識と人間・社会・科学技術に関わる分野における高い専門性を獲得する意欲
  • 人間と社会と科学技術をつなぐためのコミュニケーション力、多様性の理解、人間性、ブリッジ力の修得への積極性(引用元:http://www.titech.ac.jp/education/graduate_majors/shs/

さらに東工大が上記のページ内で公開している「在学生・OBの出身大学・大学院」というpdfファイルを見てみると、私立大学の文学部や法学部卒業生などの出身者がパラパラと散見されます。

これはどういうことかというと、私立大学の文系学部を卒業してから、理系国立大の代名詞ともいえる東工大の大学院に進学した学生がいるということです(ちなみに、自分の卒業大学とは別の大学院に進むことは一般的に珍しいことではありません)。

実際、ある私立大学の文系学部から東工大の大学院に進学・修了された方にお会いしたことがあります。

このように、日本のトップの理系国立大学でも、文系学部出身者が学ぶことができる場が設けられています。あまり先入観にとらわれず、自分のやりたい研究ができそうな大学や大学院を調べることがとても大切だと思います。

いつもありがとうございます。