「です・ます」調と「だ・である」調

提出書類の語尾をどう書く?

大学への提出書類(「志望動機書」や「研究計画書」)を書く際、多くの人が「です・ます」調と「だ・である」調のどちらで書けばいいのか悩みます。

ちなみに念のためですが「です・ます調」というのは

基本的に大学に学生が提出する文書(レポートや論文など)は「だ・である」調で書くというのが通例です。

という表記法であり、「だ・である調」とは

基本的に大学に学生が提出する文書(レポートや論文など)は「だ・である」調で書くというのが通例である(または「通例だ」)。

という文末表現の仕方です。

「です・ます」調で書くなら、すべての文末表現を「~です」または「~ます」で統一します。「だ・である」調を選んだら、すべての文末表現を「~だ」「~である」で統一するというのが作法です。

レポートを書きなれている大学生ならいざしらず、社会人は「はて?」と悩む方が多いです。

経験から言うと、「です・ます」調よりも「だ・である」調のほうが無難です。

冒頭の例文で挙げたとおり、大学に学生が提出する文書(レポートや論文など)は「だ・である」調で書くというのが通例だからです。

学外の、それも社会人受験生の「志望動機書」や「研究計画書」が「です・ます調」で書かれていると「だ・である調」の文書を読みなれている教授は違和感を感じるでしょうし「分かってないな。(合格させても)大丈夫な人なのかな」という不安を与えてしまう可能性があります。

大学教授というのは言葉の使い方に敏感です。

何故なら、研究の成果を論文に書いたり発表するのが仕事だからです。どうしても言葉に敏感にならざるを得ません。

受験生の立場からしたら、ただでさえ勝手の分からないアカデミックな世界に出す書類です。そしてあなたが出す書類のうち「志望動機書」や「研究計画書」は教授の手に渡ります。

読み手にマイナス要因を与えるかもしれないものは、出来る限り排除しておいたほうが安心です。

大学に提出する書類は出来るだけ「だ・である調」で表記を統一しておくことをお勧めしています。

素人っぽい文章にならないコツ

書類の語尾を「だ・である」調で書くと決めたら、すべての語尾を「だ・である」で統一します。
しかしこの時、気を付けなければいけないことは単調さを避けるという点です。

例えば

敬語は難しいのである。だから私はこの文書を「だ・である」調で書くのである。論文やレポートというのは、基本的に「だ・である」調で書くものである。だから私もこの作法に則るのである。

と全て同じ語尾にしてしまうと「稚拙な文章」に見えます。ですから、「だ」と「である」を上手く使い分け、語尾にバリエーションを持たせててください。すると下記のようにリズム感が出て読みやすくなります。

敬語は難しいのである。従って、私はこの文書を「だ・である」調で書こうと思う。論文やレポートというのは、基本的に「だ・である」調で書くものだ。従って、私もこの作法に則る。

という感じです。

なお、自分の書いた文章に厚みをつける意図で、きちんと意味を理解していない専門用語を使う方がいます。

これは、きわめて危険なので止めましょう(もっと危険なのは、根拠もなく断定的な表現をすることです)。

生半可な知識を披露しても、向こうはプロです。すぐ見破られますし、面接で「この研究計画書に書いてある○○という単語は、一体どういうつもりで書いているのか。何を根拠にこう言い切れるのか」という突っ込みが高確率で入ります。気を付けてください。