筆記試験に受かる学力があっても・・・

面接準備なしのぶっつけ本番は無謀

なぜか多くの大学院受験生は「筆記試験に受かる学力があれば、大学院入試を突破できる」と考えています。

しかし大学院入試には大抵、二次の面接試験があります。

この時点で、筆記試験だけ(頭の優秀さだけ)が合否の対象となっているわけではないと判断してください。

このことを真剣に考え、対策を検討しなければ受かりません(外部からの受験生は特に)。

面接対策の必要性は、いくら強調しても強調しすぎることはありません。
何故なら筆記は余裕で通る学力なのに、面接対策が不十分(又は全く何も対策せず)で落ちて行く受験生が、毎年必ず出るからです。

面接試験は、とても軽く見られる傾向があります。これは本当に不思議な兆候です。

しかし就職試験では、筆記試験よりも面接試験にウェイトが置かれているのを思い出してください。

「面接で落ちた!」という敗北理由の最たるものは、間違いなく準備不足です。

ちなみに東大の某大学院を外部から受験し「ノー勉(特別な受験対策を全くしないで試験を受けた)」と言っていた方がいました。

この方は他の大学院の修士レベルの高い専門知識をすでにお持ちでした。普段のコミュニケーションスキルも申し分ありませんでした。

しかし結果は、筆記試験(専門知識を問われるペーパーテスト)は受かったけれど、面接試験で落ちてしまいました。

正直「この方ならまあ受かるだろう」と思って見ていたので、落ちたと聞いて「あれ? 何故だろう。おかしいな・・・」と驚いたくらいです。

ですから結果発表後「落ちた理由は何だったか心当たりがありますか?」と聞いてみました。

「面接対策、ちゃんと準備すればよかった・・・完全に面接の準備不足です。切ない」というご回答でした。切ない。

面接試験は、学力だけを見ているわけではない

どんなに自分の頭脳に自信がある優秀な方でも、面接対策は必須です。
何故かというと、面接試験では

「この人はウチの研究室で上手くやっていけるか?」
「きちんと言葉のやり取りができるか?(会話のキャッチボールが成り立つか)」

という、一見学力とは関係ない範疇のことまで見られているからです。いきなりボールを投げられても反応できません。普段からきちんと練習しておかなければ、とっさの対応はできないでしょう。

言い換えると付け焼刃ではどうにもならない「この人は、一体どういう人間なのだろうか?」が見られているということです(就職試験では、筆記試験よりも面接試験にウェイトが置かれているのを思い出してください)。

この辺りは学生で、かつ「勝手知ったる」内部受験生なら結構多めに見てもらえる場合があります。

しかし、社会人で、かつその大学にそれまで縁もゆかりもない外部からの受験の場合「こちらの人間性や価値観、問題意識を見る目が厳しくなる」のは仕方がないことです。

当然ですがペーパーテストの出来がいくら良くても、面接試験で通らなければ自分の志望する大学院に行くことは出来ません。

面接試験では筆記試験では分からない部分、付け焼刃ではどうにもならない部分(言葉のキャッチボール力、対人態度など)まで見られていることを前提に、万全の準備をして臨むことが望ましいです。

何故なら筆記は余裕で通る学力なのに、面接対策が不十分(又は全く何も対策せず)で落ちて行く受験生が、毎年必ず出るからです。