過去問の使い方の基本

★編入・大学院入試ともに(というより、試験なら何でも)受験勉強は過去問ありきです。
では、具体的に過去問というのはどうやって使うものなのでしょうか。

私は「過去問とは、いつも手元に置いて、定期的に見返すもの」だと思います。

これはなぜか? 「なるべく自分の志望校の出題傾向に沿った勉強をするため」です。

こう言うと「過去問は実際に解くものではないのですか」という方がいらっしゃいます。もちろん、直前期になったら過去問を解いて模擬試験のように自分を慣らしておく必要はあります。

しかし、志望校の大学や大学院の過去問をいくつか見比べてみるとすぐ分かりますが、同じ専攻や専門であってもA大学とB大学C大学では、問題の傾向が全く違います。

★A大学・・・英語は大設問1では必ず単語の穴埋めが出る
★B大学・・・英語は長文読解の日本語訳のみ
★C大学・・・単語の穴埋め問題は毎年出されず、長文読解に必ず英作文も出題される

など、3年分程度の過去問をまとめてみてみると各大学ごとの出題傾向が分かるはずです。

このように過去問を見て得られた情報から「何をどのように勉強すれば、入試当日までにこの出題傾向・レベルの問題を合格ラインに乗せることができるだろうか」ということを自分の頭で考えて戦略を練り、大学側が求める程度の学力を持っていることを証明するのが受験勉強です。

従って、「過去問をいつも手元に置いて定期的に見返す」必要が出てきます。長文読解と日本語訳のみが毎年出題されるB大学に行きたいのに、英作文の勉強に時間を割くのは時間の無駄です。

勿論、毎年必ずそれまでの過去問の傾向そのままの問題が出る保証はありません。実際、私が早稲田大学の大学院を受ける前年から、大設問1の問題傾向が変わっていました。

ですから「去年大学院を受けた先輩は入試当日に動揺しただろうな」と思った記憶があります。

こういうこともあり得ますが、それでも受験勉強は過去問を常に手元に置いて出題傾向に沿った勉強を意識すべきです。先のように出題傾向が変わることがあったとしてもです。

何故なら、出題傾向がそれまでの傾向を全く無視した内容にガラッと100%変わることは、まずないからです。

それより圧倒的に、過去問と同傾向の問題が出題される確率の方が高いはずです。これは一度ご自分の志望校の過去問を何年分かまとめて確認してみると分かります(実際、先の早稲田の過去問でも大設問1の傾向が変わっていただけで、大設問2は過去数年分と同じ傾向を維持していました)。

限られた時間の中で「自分が行きたい大学・大学院に行くためにする」のが受験勉強なのですから、なるべく過去問の出題傾向に沿った無駄のない勉強を心がけることをお勧めいたします。